正月の感動(その2)〜『新選組!!土方歳三最後の一日』〜

新選組副長土方歳三だ!」
迫り来る新政府軍に対して歳三はこう言い放った。
その響きに恐れおののく新政府軍の兵士たち・・・。
おととしの大河ドラマ新選組!」の続編、『新選組!!』の最後の方の一場面です。


幕末から明治時代は僕にとって大好きな時代です。
なぜならば、この時代の「男」たちは非常に個性的で魅力的だからです。


その中で、新選組副長・土方歳三は僕にとって大好きな人物の一人です。
「男とはこうあるべき!」
っていう生き方をしています。
最後まで幕府の為に、徳川の為に、そして日本の為に戦い抜いた歳三は、まさに「男の中の男」なんです。
僕は、彼の生き様をみると、言いようの無い感動を覚えてしまいます。


歳三は、近藤勇が死んだ後、「死に場所」を求めて戦い続け、
そして、五稜郭で「最後」を迎えたとき、「まさに彼は死に場所を得た」と僕はこれまで考えていました。


司馬遼太郎著「燃えよ剣」の中で、歳三は
「剣に生き剣に死ぬ」
と言っています。そしてその通りの人生を歩み続けました。
徳川幕府を守るため、新選組のために剣を振るい続け、生きてきました。
そして最後は刀を振りかざし、敵陣に突っ込み、その命を落としてしまう・・・まさに「剣に死んだ」格好です。


新選組!!」の中での一場面・・・
「悪いな、あんたのところへ行くのはまだ先になりそうだ」
歳三は、亡き近藤勇にこう語りかけました。


そうなんです。
ドラマの中の歳三、山本耕史演ずる土方歳三は、「生きる」ために五稜郭で戦ったが、無念にも倒れてしまったというふうに描かれています。




「あー、こういう解釈もあるんだなあ」
と感じ、新鮮でしたね。
「死ぬために戦う」のではなくて「生きるために戦う」
こういう歳三像があってもいいんじゃないかと思います。
三谷幸喜の脚本の妙なんですかね。


最初に歳三が登場するシーン、
「待たせたなっ」
っていう台詞も大好きなんですけどね。


それにしても土方歳三と似てるんだよなあ、山本耕史って・・・。
洋装の格好なんてホントうりふたつですね。


余談ですが・・・
新選組』を観終わったあと、『古畑任三郎』を観ました。
三谷ワールドな一日でしたね。
沖田総司が堀部音弥。みたいな(笑)