髪の香りは恋の予感!?〜とても幸せな一日〜

無駄に広い物置小屋のような部屋の中に僕の実験システムがある。そこはエアコンもなく、今日はとても暑かった。部屋全体の大きさを10とすると実験スペースはわずか0.5程度である。電灯も僕の真上の箇所しか点けないので、非常に薄暗い。今週一週間、そんな場所で作業をしていた。全く持ってネクラである。
けど、今日は違った。隣の部署の綺麗なストレートショートヘアの女性が尋ねてきたのである。髪から漂う香りは、むさ苦しい実験スペースの香りを一変させた。

女性:「この部屋の明かりを全部点けるための主電源は何処にあるのですか?」
僕:「隣の部屋の壁に主電源があるので、そこまで案内しますよ」
女性:「ありがとうございます」
案内し、部屋の電灯を全部点ける。

女性:「わあ、こんなに明るくなるんですか。」
僕:「そうなんですよ、この部屋僕一人しか居ないので、一角だけ電灯を点ければ十分なんですけどね。」
女性:「いろいろとありがとうございました」
僕:「どういたしまして」

というような流れである。何だかすごく幸せな気分になった。プライベートならいざ知らず、会社でこんなに女性と話したのは久しぶり。何せメーカであるから、男ばっかなんだよね。会社で女性と話す機会はあるまいと思っていた僕にとって、この出来事はなんか嬉しくなった。その後一日非常に幸せな気分で実験を進めたのであった。
これがきっかけで、もしかしてもしかするかも・・・・・・・・・・なんてね(笑)という妄想を膨らませつついい気持ちに今も浸っている。