夏の高校野球

僕は純粋に高校野球が大好きだ。
時に学校の名誉を高めるための「勝利至上主義」だとか否定されることがあるが、それでも球児たちの甲子園を目指す熱い気持ちに変わりは無い。
真夏の太陽が照りつけるマウンドで汗を跳び散らしながら投げるエース、その相手エースから勝利を決める一打を放とうとする4番バッター、ベンチから必死に仲間に声を枯らし声援を送る控え選手、スタンドから声援を送る生徒たち、父兄たち、先生たち…。
球場は互いの高校の選手、生徒、父兄の声援が飛び交い、真夏の太陽以上の熱気をかもし出している。
僕はそんな高校野球の雰囲気が大好きだ。
皆が白球を追いかけていること。
一心不乱にただ目の前のあの小さな白球を追いかけていること。
その懸命な姿は、自分の中の忘れていた何かを思い出させてくれる。

そして忘れていた何かを取り戻すためにまた球場へ足を運ぼうか。