星に願いを

昨日の夜のこと・・・。


残業に疲れた夜、車から降りて空を見上げてみた。
キレイな半月、そして幾多もの星の光が目映いばかりに僕の目に飛び込んできた。そして様々な星座が明確に僕の網膜に映し出された。
辺りは街灯しかないため、ほぼ真っ暗闇。この時期には珍しく、空気は澄み切っていた。そのためか、まるで冬空に見られるかのような星空であった。夏の夜とは思えない星空、一種のタイムスリップといったところか。


ぼんやりと空を見上げていると、一筋の光が空を駆け巡った。ほんの一瞬であったが、確かに僕の網膜は捕らえた。


「流れ星」だ。


流れ星を見たのは何年ぶりだろうか。しし座流星群で世間が騒いでいる時に見たきりだから、3〜5年ぶりくらいかな。○○座流星群のときに空を見上げているとたくさんの流れ星を見ることができる。
けど、昨日の夜の流れ星はほんの一瞬。
「また出るかも」って思い、その後15分位空を見上げていたが、流れ星が僕の網膜に映し出されることはなかった。
たった一個の流れ星だから、貴重だね。その一瞬で願いを込められたら本当にかなう気がする。
実際は「流れ星だ!」って思った瞬間に消えてしまうから、願いを込められない。もう一度現れたときに願いを込めようと思っても、流れ星はもう流れてくれない。そして忘れた頃にまた流れ星が流れる。


流れ星は僕に何も与えてくれなかったのだろうか?


いやそんなことはなかった。
仕事に疲れた僕の心に、再び少年のような「純粋な心」を与えてくれた。
次には絶対願い事を込めてみよう。果たしてできるかどうか・・・。


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