『ゲーテ格言集』 ゲーテ著

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

ゲーテ(1749-1832)は後世の人類に多くの格言を残している。約200年も昔の人であるけれども、ゲーテが残した格言には「現代に通じる」ものも多い。時を越えて、ゲーテが僕等に言おうとしていることは何か。この本にはそういった「生きていくための手助けとなるような言葉」が満載だ。


今、ざっと読み返して不意に目に飛び込んできた格言がある。

学術においても実際は人は何も知ることはできない。
常に実践が必要である。
       『ゲーテ格言集』  p50より引用

勉強はいい例だろう。例えば、数学の公式を知っていても、練習問題を数多く解いて公式をどんどん使わないと、難解な問題を解くことはできない。公式を使う「コツ」を「実践」しないと決して身につくことはないのだ。また、理科の実験でも、教科書で読んで理解するよりも、実際に実験した方が印象に残り、その現象に対する理解が深まる。


新しい電気製品(PC、携帯電話、オーディオなど)を買ったときも、分厚い取扱説明書を最初から最後まで読み通してすべての機能を使いこなせるかというと、絶対無理だ。とにかくその電気製品を使いこみ、分からないときに取説を読む。実践して使い方をマスターしていくのだ。
多くの人は経験があると思うけど、一度「実践」によって身に付けたノウハウは、応用が効くことが多い。例えば、携帯電話。一つの機種を使いこなせれば、機種変更してもすぐに使いこなすことができる。もちろんauからDoCoMoの携帯に、あるいはDoCoMoのからauの携帯に機種変更しても、一度携帯を使いこなしたという「実践」があれば、すぐに使いこなせるようになるだろう。


仕事、勉強、遊び、そして恋愛でも「実践」あるのみだ。
「実践」してこそ、何かを得ることができる。たとえ得たものがマイナスのものであっても、そこから得られる「教訓」は、その後の自分にとって大きなプラスになるはずだ。
とにかく「実践」が大事!
何事にもチャレンジ精神を持って取り組んでいけば、必ず道は切り開けるのだと僕は思う。そして、新たな道をどんどん切り開いていきたい。