『くるみ』 〜丈夫な歯車になりたい〜

掌 / くるみ

掌 / くるみ

『掌/くるみ』が発売された頃の話…。バイト中の出来事だ。
スーパーの開店前、すなわち朝の品だしの時間。その時間には音楽が流れている。そのとき『くるみ』を流していたときがあった。
その前日に、とあるTV番組(番組名は忘れた)でミスチルが『くるみ』を披露していた。その番組を見ていたYさん(僕が働いていた部門のリーダーさん)に
「この曲、昨日テレビで聴いたけど、歌っていた人、すごくいい声で歌うよね」
って言われて、ミスチルファンの僕は嬉しくなった。桜井和寿の歌声と歌詞は40代の女性をも虜にしてしまうのか、ってね(笑)。Yさんはミスチルっていうものの存在を知らなかったわけだけど、知らない人にも「いい曲だな」って言わしめる『くるみ』は名曲なんだろうな。僕もそう思う。

今以上をいつも欲しがるくせに 変わらない愛を求め歌う
そうして歯車は回る 必要以上の負担に
ギシギシ鈍い音をたてながら
希望の数だけ失望は増える それでも明日に胸は震える
「どんなことが起こるんだろう?」
想像してみよう
        『くるみ』より引用 作詞:桜井和寿

僕も社会という歯車のひとつ。会社という歯車のひとつ。それらから受ける必要以上の負担に、僕っていう歯車は壊れそうにもなる。
ときに歯車を休めて「立ち止まる」ことも必要だし、歯車に油やグリースを差してくれる大切な人も必要だ。そういう大切な人をどんどん増やしたいね。それは家族であったり、彼女であったり、友人であったりもする。そして、僕自身も誰かに油やグリースを差してあげられるような人でありたいな。
「さあ、明日はどんなことが起こるんだろう?」
希望か失望か分からないけど、分からないから面白いんだ。そういうふうに「まだ見ぬ明日」を想像しながら、眠りにつこう。そういう風に毎日、眠りにつけたら幸せだろうなあ。